風鈴が いつもより忙しく

リンリンと

夜に鳴っている



僕はふと 君に

見られているような気がして

ペンを止めた



そうしてあわててまた

書きはじめた



内容は 特になんでも







もうすぐ雨が降る



どしゃぶりの雨が



それまでにはと
僕は

星を見るとき

この胸の

言葉にならない想いを

手の平の

笹舟に乗せて

そっと

この広い銀河へ

浮かべてみる



いま

そうしている人と同じに

かつて

そうした人のように
愛してる

なんて

絵にかいたような言葉は好きじゃない

でも

安らかに眠る

きみに

そっと布団をかけたときの

心をかすめる

そよぐ風のような

愛おしさは



本物だと思う
BOOK−OFFで

ミステリーの

小説などをパラパラ

めくっていると

思いもかけず見つけた

一枚のしおり

このページでこの本を

いつか閉じた人の

かすかな存在感