赤い貝殻を拾いました
大きいのと小さいの
僕の手の平の上で
風に転がされています
小さな貝殻は
大きな貝殻が好きなのか
転がされながらも
ずっとくっついて
離れようとしません
粉雪の舞い降る海で
小さな恋物語
僕の
手の平の上で
大きいのと小さいの
僕の手の平の上で
風に転がされています
小さな貝殻は
大きな貝殻が好きなのか
転がされながらも
ずっとくっついて
離れようとしません
粉雪の舞い降る海で
小さな恋物語
僕の
手の平の上で
海で拾った透明な
ガラスのビンのカケラかな
手の平にのせて
ギュッとにぎってみてみても
痛くはないほどまるくなった
だからといっておまえはね
貝殻では
ないのだぞ
ガラスのビンのカケラかな
手の平にのせて
ギュッとにぎってみてみても
痛くはないほどまるくなった
だからといっておまえはね
貝殻では
ないのだぞ
いちばんはじっこの
ナナメになった本のように
君のトナリに
居させてください
ナナメになった本のように
君のトナリに
居させてください
僕は三つしか
見つけなかったけど
全部で幾つあの海に
打ち上げられて
いたのかな
小さな
小さな
桜貝
小さな
小さな
春たち
見つけなかったけど
全部で幾つあの海に
打ち上げられて
いたのかな
小さな
小さな
桜貝
小さな
小さな
春たち
僕の見つめるその花の
名前を知ってるようで 知らなくて
知らないようで 知っていて
忘れてるのでもなくって
小さく揺れて 笑ってる
風に吹かれて 笑ってる
一輪の白い
名前を知ってるようで 知らなくて
知らないようで 知っていて
忘れてるのでもなくって
小さく揺れて 笑ってる
風に吹かれて 笑ってる
一輪の白い



